ぼくらの知らないカラスの世界


皆さん、お元気ですか。アニマルコラムスタッフです。ぼくは元気じゃありません。


というのもですね。この間、カラスの襲撃を受けまして。いや、ぼくは何の危害も加えてないですよ!?カラスに向かって上司の悪口を言ってただけで・・・。え?それが良くない?というか、それはただのアブナイ人だと?

それはさておき。よく見かけるし、何なら一番身近かもしれない、なのに何だか分かり合えない、カラスについてちょっと調べてみました。

「カラス」という鳥はいない


まあ、ちょっとひっかけっぽい話ではあるんですが、実際、「カラス」という種の鳥はいないんだそうです。ぼくらがぼんやり見ているカラスも、実はいくつかの種類に分かれている、らしいのです。

いわゆる「カラス」らしいカラスは、スズメ目カラス科カラス属に分類される40種類くらい。日本で記録されたものは、このうち7種いるんだとか。ちなみに、カラス属以外のカラス科の鳥にはカケスやカササギ、オナガなどがいるんだそうです。どいつもこいつもあんまりカラス感ないけど。

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この中で、我々がおそらくよく見かけているのが「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」。「ハシ」とはくちばしのことで、ハシが太いから「ハシブト」、ハシが細いから「ハシボソ」という、何ともシンプルなネーミング。

ハシブトガラスの特徴は、くちばしが太く、アーチ状に弧を描いていること。都市部で見かけるのは、多くがハシブトガラスなんだそうです。確かに、狂暴そうなくちばしだわ、ヤツら。

一方、ハシボソガラスのくちばしは、やや細くてストレート。また、全国の農耕地に冬鳥として渡ってくる「ミヤマガラス」というのもいて、こちらはハシボソよりやや小柄で成鳥はくちばしの付け根が白いのが特徴。ただ、ミヤマガラスが街中に来るのは非常にまれなんだそうな。

とまあ、カラスに種類がこんなにある、というだけでもびっくりなのですが、「なぜカラスが人を襲うのか」についてもちょいと調べてみましたよ。

実は子ども想いのカラス


カラスが人を襲う原因の一つに、「巣とヒナを守るため」があるのだとか。ハシブトガラスは樹木の絵に巣を作り、ヒナはそこから巣立っていきます。が、そうそうすぐにスイスイ飛べるようになるわけではなく、飛んではどこかに留まって、また飛んでを繰り返します。

その際、親鳥はヒナを守るために近付いてくるものを威嚇したり、攻撃したりするんだとか。なるほど。確かに公園を歩いてて、カラスに暴言を吐いてたら、攻撃を仕掛けられたんだっけかな・・・。

ちなみに、いつもの「カアカア」という鳴き声よりも短く「カッカッ」または「ガッガッ」と鳴いている時は、威嚇しているサイン。枝を折って落としてくるような行為に出た時は、完全に怒っている様子、とのこと。

こうして考えると、カラスも必死に生きてるわけで、なんかこう、悪いことしたなって気分になるから不思議ですね。

今度からはスズメに暴言を吐くことにします(違う)。

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