生き方を動物に学ぼうシリーズ その3:動物の家族づくり

同世代の友人たちがどしどし結婚していき、ちょっと肩身の狭い僕です。結婚して、子どもが生まれたというので家に遊びに行ったりすると、なんというか、こう、家族って面白いなあと思うわけです。

自分たちも誰かの子どもとして生まれ、育ち、いつの間にか親から離れてパートナーとの新しい家族を作ったりして。

ま、僕はそのあたりまだまだなわけですけども(苦笑)。

それは置いておいて。この「家族」とか「子育て」について、動物たちはどんな家族を築いているのか?について考えてみよう!と、このコラムにつなげる僕って仕事熱心だと思うわけですよ(真顔)。

家族で子育てをする動物たち


まずは、アフリカに生息するセグロジャッカル。彼らの場合、子どもに乳を与えるのは母親の仕事。まあ、フツーに考えるとそうですよね。で、父、つまりオスは妻子の防衛や、妻(母)にエサを与えるのが役割になっています。うん。これはまあ、けっこう人間と同じ感じ。

ただちょっと変わっているのが、育てられている仔ジャッカル(という言い方があるのかどうかはしりませんが)の兄や姉が、この夫婦の子育てを手伝うんですね。まあ、人間でも「お兄ちゃんなんだから、手伝って!」と言われてるのをよく見かけますが・・・。

次にアナグマ。彼らは地中にトンネルを掘って巣を作ります。巣穴は地下3メートルほどの深さ、直径80センチほどの部屋をトンネルの各地に作ります。そこに、だいたい2~3世代の家族が同居するらしいのです。まさにサザエさん状態。通常は4~5頭程度らしいのですが、観測された中では約40頭ものアナグマが同居していたこともあるそうな。

人間も昔はおじいちゃん、おばあちゃんがいて、お父さん、お母さん世代が同居していて、そこに子供たちがいて・・・みたいな、それこそ二世代、三世代が一緒に暮らすのが当たり前だった時期が長かったわけで、今みたいに巣穴を別々に、核家族で暮らしている方が、ひょっとしたら不自然なのかも?と思っちゃったりして。それにしても40頭は多すぎるだろ。兄弟が多かったのか、おじいちゃん、おばあちゃん世代が超長生きだったのか・・・。

拡大家族を構成する動物たち


家族や親族が一緒に暮らすケースばかりではありません。全くの赤の他人と同居して、子育てを進める動物も、世の中にはいるのです。

コビトマングースは、トータルで10頭程度の拡大家族を作ります。その中には、実はどこからかフラッとやってきた非血縁者も含まれているのだとか。なんかこう、アレですかね。急に家に転がり込んできたどこかのおっさんみたいな感じでしょうか。で、その非血縁者、その家族の中で良く働くんだそうです。

良く働く居候みたいなもんですかね。想像すると、ちょっと面白い。



アリやハチなどの昆虫では、良く女王アリ・ハチがいて、その個体のために多くの個体が小間使いのように働くというコミュニティを構成するケースが多く見られますが、実は哺乳類でもそういった家族構成を作る動物がいるんです。

ハダカデバネズミは、アナグマと同じように地下にトンネルを掘って生活をしています。で、生殖するのはメス1頭、オス1~3頭程度。でも、その他の個体は繁殖には関わることなく、まさにそのカップルのために身の回りの世話やエサを取ってくることなどをするらしいのです。

こう調べてみると、両親だけで子どもを育てる動物は極めて少ない(そもそも、「子育て」をする動物自体が少ない)のかなと感じます。そう考えると、子どもの面倒を自分だけで見なくちゃ・・・と思ってるお父さん、お母さんたちに「誰かに手伝ってもらったら?」と、声を掛けてあげたくなりますねえ。

僕はもう、お嫁さんを探すところから始めないとアレなんで、アレなわけなんですけども(意味不明)。



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