『代謝が低い=長寿命』なのか。

こんにちは。IWです。


前回のコラムで亀の寿命について、からだが大きいほど長生きの傾向にあること、その理由として有力な説は代謝が低いこと、そして、「代謝が低い」とは、無駄にエネルギーもロスしなければ、無駄にエネルギー摂取もしない。



というところに触れましたね。

代謝が低そうな動物と言えば


代謝が低いということでいうと他にも代謝が低い生き物はいますね。

たとえばナマケモノ。

1日に20時間ほど眠るようで、そして食事の量は植物の若葉や新芽を1日に約8gです。
8gだけ!?って感じですが8グラムです(カタカナに変えても8グラムですねw)このペースなので排泄は1週間に1回くらい。

おぉ!これは亀さんより寿命が長いのでは!?
と期待が膨らんだものの、調べてみると野生のもので15年程度、動物園等で飼育されているもので30年程度だとか。

えー!!!

・・・早速「代謝が低いこと=長寿命」の理論が崩れました(;’∀’)
(ナマケモノだけで判断するのはどうかと思いますが期待を裏切られたという意味で(笑))

ナマケモノの死因は、ジャガーやワシなどの天敵に捕食されてしまうこと。


逃げることも抵抗することもできません。そして、、、それ以外にあるのが餓死です。

え!?小食が原因?
違います。


変温動物なので適切な気温や室温から外れて寒すぎたり暑すぎたりすると、内臓の働きが正常ではなくなり、食べているにも関わらず消化しきれずに生命を維持するのに必要なエネルギーが生み出せず餓死してしまうのです。



そのためたとえ満腹であったとしてもそういったことが起こるのです。

いずれにしても動物園等での飼育管理下においてでも30年程度なので圧倒的に亀さんを上回るということはありませんでした。

じゃー、次。コアラは!?


コアラも睡眠時間長いはずです。

なんと22時間です(休息も含めて)。
コアラはかわいぃし今度こそ期待できそうです!



体温をほぼ36℃に保つ恒温動物で基礎代謝量がナマケモノの30倍近くある・・・う、うん。そこが引っ掛かりはしますが・・・


結果は・・・

野生下で10~13年程度。飼育下で15年程度。

・・・

・・・・・・え?

・・・・・・・・

・・野生下で10年程度、飼育下で15年程度です。


ほら、代謝量がナマケモノより高いからナマケモノより寿命が短い。
睡眠時間ではないですね。

むむむ…

きっとユーカリの解毒にエネルギーを大量に消費しているのだろう(勝手な想像です)。



いやはや、ナマケモノとコアラだけで結論を出すのは時期尚早ですが、
できるだけ「飲まず、食わず、動かず」これらが長寿命に影響を及ぼしていることは間違いはなさそうではありますが。。

どうだ!みたか!恐れ入ったか!!

という結論には至りませんでした。

もっているポテンシャルに(能力)に対する適正な代謝率があって、これが寿命を左右するひとつの要因であるってことはいえそうな氣がしますね!(代謝が低ければいいわけではないし、それがすべてではない という大人の意見に落ち着きました)。

動物(生物)に代謝の必要性


今回のコラム、代謝の話から私たち人間はいかに必要以上にエネルギーを摂取しているか、そしてその摂取したエネルギーを有り余らせているのか、接種しているものとは別のエネルギーをロスして寿命を縮めている感じがするみたいな話で展開するつもりだったんですが、他のどうぶつが気になって書き出しからちょっと違う方向にいってしまいました(笑)



さぁ!・・というわけで今日から長寿命のためにダイエット始めるぞぉー!!
あ!でも今晩は大好きなハンバーグだから明日からにしよう(;・∀・)明日やろうはバカヤロウですね。はい、です。

(おまけ:コウモリ、アルマジロ、オポッサムの睡眠時間も長く、18時間~19時間程度だそうですが、寿命は日本にいるアブラコウモリの寿命は雄で3年、雌で5年程度、フルーツコウモリだと15~20年程度、アルマジロは8~12年程度、オポッサムは野生で4年程度、ペット飼育で8年程度だということです)以上



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