知られざる「タヌキ」の世界

その事件は、立ち食いソバ屋で起こった・・・。


ぼくがですね、「きつねそば」を頼んで食べてたら、関西人の後輩が「センパイ、たぬきっすか」と言ってくるわけです。ははあん、この小僧、田舎から出てきてモノを知らないなと思って「これはきつねそばだ」と胸を張って言ったのですが、相手は「いや、こりゃたぬきですわ」と引かない。

お互い「何言ってんだコイツ」的になったので、ちょっと調べてみたら、関西(特に大阪)では、油揚げを載せたそばのことを「たぬき」と呼び、「きつね」はうどんのことだけを指すんだそうな。なにそれ。ややこしい。

まあ、後輩との全面戦争にならなかっただけ良しとして、今回は知ってるようであまりよく知らないタヌキ(動物の方)について、ちょっと調べてみました。

実はイヌ科に属するタヌキ


何となく、クマ方面に属しそうなタヌキ。しかし、実は分類で言うと「食肉目/イヌ科/タヌキ属」になるそうな。ちなみにキツネは「食肉目/イヌ科/イヌ亜科またはキツネ属」。やっぱり近いところに入るのね。

何となく分類的に近そうなアナグマは、「食肉目/イタチ科/アナグマ属」。大きめの分類からそもそも違ってる。アライグマは「食肉目/アライグマ科/アライグマ属」。アライグマで一つのカテゴリーになってるらしい。

というのも、日本では割となじみがあり、その辺の山や、何なら都会でも見かけるタヌキなのだけれど、世界的にみると結構珍しい動物になる。自然に生息しているのは日本以外では東アジアのみ。しかも、乾燥した内陸部には分布していない。

いや、ぶっちゃけ知らなかった。タヌキなんてその辺にゴロゴロいるもんだと思ってたけど、世界的には珍しい動物だったとは・・・。

タヌキは「何でも食べる」


タヌキはフォルムを見てわかる通り、イヌ科の割に足が短い。イヌやオオカミ、キツネなどに比べると、走るのは苦手。なので、オオカミのように生きている獲物を狩る、みたいなことはしない(しそうにないよね)。

じゃあ何を食ってるのかと言うと、「食肉目」と言うだけあって、基本肉食。ただ、どちらかと言うと「雑食」に近い。地上に落ちている果実や植物の葉、昆虫などを食べることがほとんどだそうで、そのほかは鳥や動物の死体を食べることもあるらしい。

タヌキは基本的に森林の中で生活している。なので、森林の中で自分の身を隠せるよう、身体の色に濃淡があるのが特徴だったりする。

ちなみに・・・。

「タヌキ汁」という料理があるそうなんですが、これは凍りコンニャクをちぎって胡麻油で炒め、そこにおからを加えた味噌汁だそう。精進料理の一種で、昔はタヌキの肉を使っていたところを、代わりにこんにゃくにした、と言う説が有力らしい。

もう!「たぬきそば」とか「きつねうどん」とか「たぬき汁」とか、ややこしいよ!!


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